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不登校に多い「HSC」とは?HSCの10の特徴と子育ての上での接し方、発達障害との違いを解説!

心理学
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ちゃお
ちゃお

不登校のあの子も、実はHSCかもしれません。

みなさんのお家や、周りのお子さんにはHSCはいますか?

繊細で敏感なHSPの気質を持った子供達、HSCは、中には感覚が鋭すぎて学校が合わず、不登校になる子もいます

自分がHSCだった人、お子さんや周りの子供、または保育園や学校で教えている子達がHSCという方々に、HSCの特徴と上手な接し方について、HSCだった管理人がご紹介していきます!

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HSCとは?

HSCとは、Highly Sensitive Child(とても繊細な子供)という意味で、HSPの子供時代のことです。主に中学生までをHSCと呼びます。

人数の割合は、HSPと同じで全人口の20%、5人に1人がこのタイプです。この繊細さ、敏感さは「生まれつきの気質」であり、生涯変わることのない個性です。

HSCかそうでないかの特徴としては、DOES(ダズ)の特徴を持っているかどうかがポイントです。

HSPの特徴

D … 深く処理する
O … 過剰に刺激を受ける
E … 共感力が高い
S … 些細な刺激を察知する

子供によってこの程度は様々ですが、5感が鋭く色々なものから強い刺激を受けるため、神経質に見えることもあります。

また、HSCもHSPと同じで、刺激追求型とそうでないHSC、人が好きな外向的HSCがいます

そういった場合、表面的には元気で無邪気だったり、人が好きだったりするので、繊細さに気づきにくいかもしれませんが、近づいてみるとその特徴はしっかり見えてくると思います。

HSCの敏感さは、才能です。実際、ギフテッドの8割はHSPだと言われています。

ギフテッド(Gifted)、知的ギフテッド(Intellectual giftedness)とは、先天的に、平均よりも、顕著に高い知性と共感的理解、倫理観、正義感、博愛精神を持っている人のこと。外部に対する世間的な成功を収める、収めないにかかわらず、内在的な学習の素質、生まれつきの高い学習能力や豊かな精神性を持っているということである。

引用:ギフテッド(Wikipedia)

一見扱いづらく、神経質に見えるようなこともあるかもしれませんが、実は豊かな精神性と能力を持った子供達です。

HSPの刺激追求型、外向型について興味がある方はこちら

HSCの10の特徴

HSCは、現実的にはどういった特徴があるのでしょうか?具体的な例も一緒に、HSCには実際にどういった反応や行動があるのか見ていきましょう。

① 5感が鋭い 

HSPの子供は、非HSCよりも5感が鋭いです。

他の人たちにとっては普通に感じる光や音、温度、味、匂いなども刺激として感じとります

自分の体調の変化にもよく気付きますので、空腹や肌への刺激(服の素材や違和感)、体調の悪さ、痛みなどにもよく反応します。

5感が鋭い

例:部屋の明かりが眩しすぎると感じる
例:服のタグが過剰に気になる、不快感を示す

② 共感能力が高い 

HSCは共感力が高く、相手の気持ちに寄り添うことができます。人の細かな感情の変化にも気付きやすいです。

そのため、親や周りの人の気持ちにすぐ気づき、先回りして行動することがあります。(例えば、親が急がしくしているので、黙ってお風呂の掃除をする等)

周りから見ると、賢くしっかりしている子・聞き分けのいい子に見えますし、実際にそうなのですが、周囲の気持ちを優先し、自分は我慢することが多く無意識にストレスを溜めている場合があります。

共感能力が高い

例:周りの人に悲しいことなどがあると、言わなくてもすぐに気づく
例:親や先生の顔色を読むのが得意

③ 境界線が薄い

HSCは、相手や外の世界との境界線が薄いです。そのため、外で起こっていることや相手の感情によく気づくことが出来ます。これは意識して行っているわけではなく、自動的に気付いてしまうものです。

良い面としては相手の気持ちや芸術をよく理解しますが、外に出るだけで疲れてエネルギー不足になりやすいです。

境界線が薄い

例:物語の世界に没頭する
例:揉め事などがあると、自分は関係なくとも怯えて塞ぎ込む

④ 外部から影響を受けやすい

こういった敏感さから、どうしても外部から影響を受けやすくなります。それは周りから見ると、取るに足らないことのように思え、理解が出来ないかもしれません。例えば、学校などのオープンで雑然とした場所はHSCにとって苦痛に感じてしまう事が多く、居るだけで疲弊します。

元々センサーの敏感なHSCにとって、「気にするな」というアドバイスはほとんど意味がないのです。

外部から影響を受けやすい

例:ちょっとした音が気になって集中できない
例:いじめっ子がそこに居るだけで萎縮してしまう

⑤ 熟考する、優柔不断になりやすい

HSCは、物事を深く考える思慮深さがあります。また、トラブルや失敗に対しての不安が大きいため、何かを決断する際には、それを選ぶとどういうリスクがあるのか、ということをよく考えます。そのため、優柔不断に見えてしまう可能性があります。

熟考する、優柔不断になりやすい

例:何かを選ぶのに、とても時間がかかる
例:すぐに自分の気持ちや考えを表現できない。時間が必要

⑥ ものの本質を見抜く

HSCは、周りの環境や人の内面が見えてしまうため、非HSCより受け取る情報量が多いです。そのため、思考は複雑になりやすく熟考するので、表面的なものの見方をしません。そのため、人やものの本質を見抜きやすいです。

子供だからと嘘をついても、おそらく意味がありません。時には生意気に見られることも多く、親より精神年齢が高い場合は、親からの嫉妬や過度の支配を受ける場合があります。

ものの本質を見抜く

例:ふと大人びたことを言う
例:何かを見透かすような目をしている

⑦ 創造性が高い

色々なものを受け取りやすいHSCは、創造性が高く、絵や文章、音楽、工作、習字、などアートやモノづくりの分野で才能を発揮しやすいです。もしもまだその能力が未熟でも、これらをやっている、もしくは見ているのが好きです。彼らの豊かな感受性を解放できるのは、こういった分野です。

中には数学や物理などを好む子供もいます。そんな子は、自分で解説書とは違う問題の解き方を考えたり実験を楽しんだりなど、何かをクリエイトする能力が高いことは共通しています。

創造性が高い

例:とても複雑な色彩の絵を描く
例:悲しい音楽を聴くと、泣いてしまう

⑧ 好き嫌いや、出来ることと出来ないことの差が激しい

非常に繊細な気質であるHSCは、何事も感じ方が強いです。

ですから、他の人にとっては「多少気になるけど我慢できること」が「我慢し難いほど苦しいこと」に感じたり、「普通に綺麗な色」が「輝くように美しい豊かな色彩」に見えたりします

そのため、好き嫌いが激しく、できることとできないことがはっきり分かれることが多いです。親や先生の立場から見ると、「どうしてそれくらいのことが我慢できないのだろう」「そんなことではこれから生きていけないのではないか」と心配になることも多く、集団に無理矢理合わせさせた結果、トラウマになってしまうこともあります

創造性が高い

例:圧の強い先生がいると、怖くて学校や塾に行けない
例:ピアノが得意だが、勉強が全くできない

⑨ 他者との精神的な繋がりを求める

HSCの子供は、上辺だけの愛情や感情をすぐに見抜くため、他者とは信頼できる精神的な関係を求めています。

ですから、親が心配性ゆえに過干渉に接すると、その根底にある恐れや自分に対する愛情の欠如に気付きます。こういった親の未熟さや不安は、HSCではなくとも子供はみんな気が付きますが、HSCは特に深く傷ついてしまうのです。

同年代の友人とも合わない可能性があります。精神性が高いので、同年齢の子達を幼く感じてしまう場合があります。

他者との精神的な繋がりを求める

例:過剰に心配していると、心が不安定になり不登校になったりする
例:親の精神状態の不安定さに気付き、引きこもりになる

⑩ 自信がつきにくい

HSCは全体の20%程度しか居ないため、本当に心を許せる友人が出来ずに、学校では孤独を感じやすいです。「みんなできることを、あなた(自分)は何故できないのだろう」と感じやすく、繊細すぎる自分を責めてしまいます

そして、現在の学校教育に馴染めなかったり、いじめられたりして不登校になる場合もあります。人間は「自分たちと同じレベルの生き物」で集団を作り、異物を排除します。例えそれが才能や優秀さであっても、本人は理由がわからず「自分がダメだからだ」と思ってしまうのです。

自信がつきにくい

例:「当たり前」をこなせず、自分は変な子なんだと思い込む
例:学校などに馴染めず、いじめられたりする

HSCと発達障害の違い

「うちの子はなんとなく他の子達と違う」「保育園のあの子は、どうしてあんなに敏感なのか」と考える時、発達障害やHSPの特徴があまりよく理解できていないと、稀にこれらを混同してしまう方もいます。表面的には、「強い刺激に弱い」「集団から距離を取る」など、似ているように感じるところがあるためです。

しかし、発達障害とHSPには明確な違いがあります。脳機能的な目線ではなく、ここでは専門知識がなくても判断できる、以下の3点をご説明していきます

慎重かどうか

まず、HSPは何かを判断したり、決めたりする時に非常に慎重になります。これは外向的なタイプであって、刺激追求型であっても同じです。色んなパターンなどについて検討し、頭のなかで考えてから行動します。

反面、発達障害のADHDなどには、特徴として「衝動性」というものがあります。これは、自分の感情を我慢できず、衝動的に動くということです。

思慮が浅かったり、その時の感情に任せての行動があまりも多い場合はHSCではありません。HSCは考える時間が長い、もしくはあるのが特徴です。

共感能力が高いかどうか

HSCは、共感能力が高いです。これは、相手の顔色を見る、感情を理解する、空気を読む、相手に合わせる事ができる、などの特徴として出てきます。

HSCの中には、年齢が上がるほどに集団から離れたり、引きこもったりしてシャットダウンしようとする子供もいますが、根本的には他人の気持ちが分かりすぎて辛くなってしまうタイプです。

反面、自閉スペクトラム症は空気が読めなかったり、他人の気持ちを理解できなかったりします。相手の気持ちを考えず、一方的に自分の好きなことについて話し続けるなどの特徴があり、意識が自分に集中しています。

コミュニケーション欲求の程度

HSCは敏感で多少刺激を求める傾向はありますが、他者とのコミュニケーションは取ろうとします。恥ずかしがったり、内気であったりはしますが、親や兄弟姉妹、身近な信用できる友人や先生などとはよく話をするでしょう

反面、自閉スペクトラム症などは、人に興味がなくコミュニケーションを取りたがりません。アスペルガー症候群の子供などは人の話が聞けず、相手と呼吸を合わせるということが出来ないので、上手に会話が出来ません。

主にコミュニケーションの際に、「他者の存在を尊重して話が出来るかどうか」が判断のポイントです。

HSCが不登校になる原因とは?

HSCは不登校になる場合、どんな事が原因なのでしょうか?

HSC型不登校

HSC型不登校とは、感覚が鋭すぎて学校で快適に過ごすことができず、不登校になることを言います。

HSCにとって、オープンな状態で雑然と大人数が集まっている場は、刺激が強すぎて苦痛に感じてしまうことがあります。例えるならば、ずっと工事現場にいるような感じです。本当は辛いのに何でもないように振る舞わなければならないため、自分を守るためにエネルギーを使い果たしてしまい、家に帰ると疲れ果ててしまいます。

こういった子供は、フリースクールなどもストレスに感じやすいです。

学校に馴染めない

HSCはものを深く考えたり、豊かな感受性を解放し楽しむ事ができます。しかし、学校に居るほとんどの子供は非HSPであり、HSPの子供から見ると鈍感に感じることも多く、表面的なコミュニケーションを好みます。

HSCも違和感を感じますが、周囲の子どもからみてもHSC、特にその度合いが高い子供は異質な生き物に見え、仲良くなる事が難しく感じる事があります。中にはいじめに発展する場合もあります。

しかし、あまりにも違いすぎることで仲良くできない場合、どちらが悪いわけでもありません。そんな時、どうしても少数派であるHSPは「周りは明るくていい子なのに、自分がおかしいんだと自分を責めてしまい、学校に行きづらくなります。

集団行動も苦手なため、グループを作る学校という場そのものに馴染めないことも多いです。

親からの影響

少し厳しい意見になるかもしれませんが、親が未熟な場合、子供が不登校になるパターンもあります。これはHSCだけではないのですが、HSCは非HSPと比較して、親の苦しみや生きづらさにはっきり気づきます。そして、おおよそ親から生きづらさを無理矢理背負わされているため、無意識に親にそれを教えようとするのです。

例えば、親に不安感が強すぎる場合、「自分が親や家から離れてはいけない!」と感じ、学校に行けなくなる事があります。

また、親が子供に対して過干渉に接しすぎると、子供の自己肯定感が異常に低くなり、安心感を持って外の世界とコミュニケーションを取ることができなくなります。

これらは全て、親に「生きづらさの原因を見つめ直して」というメッセージです。成長すると不登校から摂食障害などになることもあるのですが、これも原因は同じです。親が精神科や心理カウンセリングに通い、自己治癒に励めば解消します。

HSCへの10の接し方

こんな繊細なHSCには、実際にはどうやって接するのが良いのでしょうか?

必要以上に干渉しない

過干渉は子供の心を大きく傷つけます。干渉するというのは、「必要のない時に、無駄な心配をして、子供を不安にさせること」です。そして、これは「あなたにそれが出来るわけない」という信号として子供に伝わります。

干渉している間、大人は自分が安心したいという感情を解消するため、子供を利用しています。「子供に、不要な心配事や面倒を作ってほしくない」と本音で思っているためです。まず、ここに干渉する側の精神的な問題があることに気付いてください。

子供はこれらを敏感に感じとり、過干渉を非常に不愉快に思います。子供の心が歪む大きな原因の一つです。大切なことは心から「子供を信頼すること」です。

信頼というのは「子供が上手くできる、成功すると思いこむこと」ではありません。例え失敗したとしても、それは子供にとって必要なことだったのだと思い、受け止めてあげることです。上手くできても、出来なくても、その結果を養育者・教育者・年長者として、ありのままのその子を認めてあげてください。

コントロールしようとしない

コントロールしようとしないことも大切です。子供が心配なあまり、ああしろ、こうしろと注文をつけたり、失敗しないように見張ったりすると、HSCは緊張とストレスでいっぱいになってしまいます。

当然見張っている側の不安も感じ、見張られている自分のストレスも感じていますので、ストレスは2倍です。小さい頃だと脳が萎縮してしまう可能性があります。

稀に、干渉やコントロールを避けようとして子供を無視したり放置してしまう人がいますが、これは無関心に値しますので、愛されていないと感じます。(これは子供でなく、人間はこう感じるようになっています)

見守るというのは、「本当に危険な場合は手助けをすることまた本人が助けて欲しいと言った場合に相談に乗る(助ける)ことそしてそれ以外は子供を信頼し、失敗しても成功しても「それでいい」という目線で愛情を持って接すること」です。

怒鳴ったり叱らない

戦後の日本では、怒鳴ったり厳しく躾ける事が善という考え方が染み付いていました。そして、これが原因で現在も感情面がうまく育っていない大人が、日本には大量にいます。

怒鳴ったり、叱ったりすることを躾だと思っている人がいますが、あれは実際には「脅し」です。いうことを聞かないと、肉体的・精神的に暴力をふるうという虐待的な行為なのです。

HSCは他人の感情をよく理解し、善良な子供達です。ですので、怒鳴ったりせずとも、きちんと筋を通して話せば理解します。

また、子供は大人の言うことではなく、実際の行動や生き方を見て育つものです。ですから、親や先生が適切な行動を取っていれば、自然と真似ていきます。

怒鳴られたり叱られたりすると、それだけでトラウマになり、そのことについてまともに考えられなくなります。不要な暴力はいりません。相手を対等な人間と考え、きちんと話をしてあげてください。

褒める・甘えさせる

HSCは、「みんなが当然できることができない」と悩んでいる事があります。ですが、HSCには「みんなが出来ないことができる」才能があるのです。

親や教育者が古い社会的な概念(テストで何点か、走るのは何番目に早いか、賞はいくつ取れたか)ばかりに気を取られていると、その子は「自分はだめなのだ」と思い込んで、うまく心が成長していきません。HSCが出来ないことではなく、出来ることに目を向け、出来ることや好きなことを褒めてあげてください。

また、しっかりしすぎる傾向のあるHSCは普段から我慢していることが多いです。子供なのに子供らしく過ごせない、という幼少時代を送るHSCも少なくないため、伸び伸びと過ごさせ積極的に甘えさせてあげると、精神的に安定します

よく休ませる

5感が鋭く、HSCと非HSCでは1日に得る情報量と、疲労の量が違います。

中には疲れすぎて、睡眠時間がかなり長い子もいるかもしれません。それを変だと思わずに、その子が毎日元気で過ごせるよう、積極的に体を休める時間を多く取ってあげてください。

安心させてあげる

HSCは感情的に敏感で、周りの不安や悪意など、ネガティブなものには特に影響を受けやすいです。そのため、せめて家の中では安心をさせてあげてください。

親や先生の態度や機嫌が不安定だと、子供は「ここは安全ではない」と感じ、さらに過緊張となっていきます。なるべく穏やかで一定の安心感を与えてあげるようにしてください。

本人が嫌がらない場合は、抱っこやよしよしなど、スキンシップをしてあげるのも効果的です。(ただ、親の顔色を見てイヤイヤ付き合うこともあるので、子供をよく見てあげてください)

感情を理解する

HSCはたくさんの混乱や、不安を感じています。

現実的に、例えば「他の家族が気にならないテレビの音が大きく聞こえてしまい、うるさく感じる」などの出来事があった場合、現実的に対処してあげることも必要ですが、何よりその感情に寄り添い、理解してあげてください。

「あなたはうるさく感じるんだね」「びっくりさせてごめんね」「大丈夫だよ」など、感情に寄り添い、相手を否定せずに理解している、という態度を示してあげてください。

こういう時に、「何よ、そんなことぐらいで」「気にしなければいいのに」「神経質な子だね」など、本人としては悪気がなくてもきつい言葉を吐くと、繊細なHSCは傷つき心を閉ざしてしまいます。

1人の空間を与える

HSCはどうしても周りの感情や音などを拾ってしまうため、1人だけの絶対安全でプライベートが保証された個室があると良いです。

そこには本人が自由に出入りすることができ、その場所に入る時は親であっても本人に許可を取るようにしてあげてください。勝手に入ったり、声をかけずにドアを開けたり、日記を勝手に見たりする等の境界線を犯す行為は、子供でなくとも人の心を強く傷つけます。

1人の人間として尊重する

ここまで読んでなんとなくご理解いただいたと思いますが、相手が子供であっても、HSCであっても、「相手を1人の人間として尊重する」という行為は、自己肯定感を高めます。

これは「あなたはもう○歳なんだから、これくらい一人でやりなさい」などと突き放すようなものではなく、「あなたが助けて欲しければ助ける。そうでなければ手出しはしないが、きっとあなたなら何があっても大丈夫」と温かい目線で見守り、子供との間に適切な境界線を引くことです。

「子供なんだから何もできない」「まだ未熟だ」と考えるのではなく、相手は自分とは違う感情や意志を持った1人の人間で、自分が全て管理したり、コントロールしたりすることはできないのだ、ということを理解しましょう。

むしろ、実際子供は大人よりもたくさんのことを知っていますし、真心とそうでないものを明確に分けています。大人がエゴで誤魔化してきた今までの生き方を問い直されるという意味では、先生のようなものです。

自分が幸せでいる

結局、子育てや教育で一番大切なことは、親や周りが幸せで満たされていることです。先にも書きましたが、子供は周りの大人の行動や心の在り方を、純粋な瞳で見ています。特にHSCであれば、本質的なところを見ていますので、嘘は通用しません

ですので、周りの大人が自分の好きなことをして楽しんで幸せでいれば、勝手に子供も幸せになります。逆に大人が苦しく辛ければ、その苦しみから解放するために、子供が問題を起こしたり背負ったりして、さらに苦しみは後世に続いていくこととなります。

大人が子供にすべきことは、この世に生まれた人間の先輩として「人生を楽しむこと」「幸福でいること」を子供に身をもって教えることです。

まとめ

いかがでしたか?

HSCだけではなく、子供に嘘は通用しません。中でも、特にHSCは敏感でものがよく見えていますので、大人が今までなんとなくやり過ごしてきた、見て見ぬふりをしてきた部分を見透かされることもあるでしょう。

そういう出来事を通し、「自分を見つめる機会」とするのか「見て見ぬふりをして、子供や環境のせいにするのか」で人生は変わってきます。

また、HSPは遺伝ですので、HSCの親御さんがHSPである場合もあると思います。その場合は、お子さんの敏感さをよく理解してあげられると思いますし、きっとご両親の優しさにお子さんも助けられていると思います。

そして、ご自分がもしも幼少期に周りに理解されず、辛い思いをしていたんだとしたら、「自分は何も悪くなかったんだな」ということに気づき、ご自分自身で自分を癒してあげてくださいね。それが社会的に認められようとそうでなかろうと、他人を思いやれるだけで素晴らしい才能をお持ちなのだと私は思います。

また、「HSPだけれど過去に親が不仲だった」とか、「厳しい家に育ち親の愛情を受けられずトラウマになり、あまり何も感じないようになってしまった」方はカウンセリングを受けることをおすすめします。

トラウマを解消するには、蓋をした過去の感情を解放する必要があります。まずは一人で悩まず、話すことで自分の心と向き合ってみてください。

この記事を読んだ方が、1人でも多く悩みが解消され、前向きな気持ちになれますように。

最後までお読みくださり、ありがとうございました!

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