生きづらい…そんなあなたもHSPかも!?
こんにちは。超がつくHSPのちゃおです。
最近耳にすることが多くなったHSPという単語…あなたはご存知でしょうか?
私は昔から過度に敏感で、普通の人が当然出来ることが出来ず、またそれを理解されずに生きづらい気持ちを抱えて生きてきました。そしてここ数年で「HSP」と言う単語を知り、「なるほど…!やっぱり…!」と気づき、とても楽になったという経験をしました。
最初はネットか何かで見たのですが、HSPを知れば知るほど、HSPとは何なのかもっと知りたくなり、HSPの有名な本であるイルセ・サンの「敏感な世界に生きる 敏感な人たち」を購入して読んでみました。
読みやすく、HSPのチェックリストなどもあり良い本でしたので、この記事では「敏感な世界に生きる 敏感な人たち」の感想を書いていきます!
「敏感な世界に生きる 敏感な人たち」の感想
最近はHSPについて書かれたインターネットの記事やYoutubeの動画も多く出てきました。ですが、「そもそもHSPってどこから出てきた考え方なんだろう」「専門家の書いた文章が読みたい」と言う考えが生まれ、Kindleで購入し読んでみました。
この本では、HSPが実際にどういう反応を示すのか、またそういった反応が出た時にどうやって対処をすればいいのか、周囲の人たちにどう説明するのか、など、HSPと言う性格的気質とどのように付き合っていくのかと言う具体的な例を出していてる点が良かったです。
HSPとは?
HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略称であり、「ひと一倍繊細な人」という意味です。
皆さんは繊細な人でしょうか?だとすれば、こんな経験はないでしょうか?
これらは全てHSPの特徴です。こういった特徴を持っている人の中には、ADHDや発達障害・うつ病を疑う方もいらっしゃるようですが、5人に1人はいると言われている「気質」で病気ではありません。
HSPと言う概念が出てくるまでは、こう言った特徴は「自己肯定感の低さ」などといった精神面での弱さ、要するに「治るもの」であったり、堂々としていて外向的なことがプラスなことで、内向的なことはマイナスなこと、と言う考え方が、暗黙の了解としてあったと思います。
HSPであることはマイナスなのか?
HSPは繊細すぎて、日常生活で生きづらい面が多いと思います。細いことが気になったり、気づきすぎたりするからです。社会ではいまだに男性的な気質が優遇されている傾向があり、ある程度鈍感に、適当で流せる能力というのが有利になることも多いです。
しかし、HSPにはこう言った人々にはない素晴らしい長所があります。
上記は私が感じるHSPの長所です。この本の中では、HSPの特殊能力とも言える他の人にはできないことを実際の事例として書いてくれています。
また、同時にHSPが抱えやすい問題についても多く記載してくれています。最初にも記載していますが、例えばこんな感じです。
個人的にはこの部分があまりにもあるあるすぎて、読んでいて気が抜けました…笑
しかし、こういった点は自分に問題があるんだと考えてしまっていたので、同じように感じる人たちもいるのだと言うこと、またHSPはただの気質なんだと知り「今のままでいいんだ…!」とむしろ自己肯定感が高まる結果となりました。
HSPの人とどう付き合っていくか
こちらの本は、家族や友人、恋人など、身近な人が「どうも繊細すぎるぞ…?」と感じている人にもおすすめします。
例えば、恋人が非常に繊細であるとします。その分優しく、辛い時には自分の心に寄り添ってくれて、欲しい言葉をくれます。しかし、いざ2人の時間を多く取ろうとすると拒否されたり、口数が少なく辛そうな顔をしていたり、疲れたり…もしかして、自分のことを好きじゃないのかな?なんて思うそこのあなたにはぴったりな本です。
この本が他の本と違うのは、繊細すぎて自己否定をしたり、圧倒されたりして「自分はこういう性格だなんだ」「だからこうして欲しい」「理解して欲しい」と言うことが言えない人たちが、どのように周囲と関わっていけばいいのか、どんな風に自分を表現していけばいいのかと言う事例や、落ち込んでしまった時の対処法をたくさん記載してくれていることだと思います。
私はこの本を読んで、言われてみれば当たり前のことなのですが「言ってもいいんだ…」と言うことに初めて気づきました。例えば、会社の隣の席で大声を出して話す上司に「もし良ければ、少し声のボリュームを落として欲しい。私は敏感で、怯えてしまうから」と言うことを話すなんて想像もしていなかったからです。
まとめ
今まで私は、自分のことを変だと思っていました。私がおかしいんだ、少数派なんだ。右利きの人が多い世界で生きていく左利きの人のように、今の世の中で私の在り方を説明しても、分かってもらえるはずがないし、わがままなんだ…言ってはいけないことなんだ…と思っていました。だから私は人間が嫌いでしたし、人付き合いも苦痛でした。自分を殺さないと、誰とも話せないからです。
確かに今でも、話しても分かってもらえない人はいます。しかし、身近な人には、自分のこういった特徴を分かっていてもらいたいと思うようになりました。そういった時に、このHSPと言う考え方や概念が存在することは、私も納得しやすく、また相手に説明しやすいと言う面でも非常にありがたかったです。
HSPは繊細ですので、抱える問題を自分の欠点だと思い、頑張ることで補おうとします。しかし、大切なことは自分の持ちうる特徴を否定することではなく、それをありのまま受け止め、変えようとせず、どう付き合っていけばいいのか考えることなのだ、と言うことにこの本を読んで改めて気づきました。これこそが自己肯定感ですよね。
私はいまだに人付き合いは苦手ではありますし、長時間人と話すことはしたくありません。しかし、誰かとそういった場面になれば、「申し訳ないのですが、私はHSPなので長時間話すのは難しいのです。」と人に言えるようになりました。自分と仲良くしたいと思ってくれている人の誘いを断る罪悪感がなくなったのです。
もしも今現在、あなたがご自分が繊細すぎることで悩んでいて、その気質への対処法や考え方を知りたいと思っている場合、私はこの本をお勧めします。最近では、芸能人もHSPですとお話ししてくれる方が増えてきましたし、ネットに多くの記事もありますが、実際著者がカウンセリングを行なった人たちの事例を見ることで、あなたと同じように過剰な刺激に苦しんでいる人たちがいることに、この本を通して気づけることと思います。
ありのままのあなたには価値があり、素晴らしい長所があり、また同時にその長所が持ちうる問題があります。それとうまく付き合っていく。そのための方法を、知識として取り入れてみませんか。内向的な人たちは内向的であるが故に、その考え方を共有することは外向的な人よりも少ないです。
しかし、私がそうであったように
「なーんだ。やっぱりそういう人いるよね?」「しょうがないじゃん、だってそう感じるんだもん」
そんな風にあなたがあなたを許して、今日も一日あなたがあなたでいることがもっと楽しくなるよう、祈っています。
最後までお読みださり、ありがとうございました。
以上、イルセ・サンの「敏感な世界に生きる 敏感な人たち」の感想でした!