もともとお肉を食べることに対して違和感があったのですが、長いことそれに対して特に改善などはせずに過ごしてきました。
しかし、食肉の製造に関しての知識が目に入るにつれ違和感は増えていき、考えた結果「ペスカタリアン」と言う選択をすることになりました。
「今日からペスカタリアンになるぞ!」と意気込み始めたわけではないのですが、なんだかんだ肉食をやめて半年ほど経ったので、現在までの体調や変化について書いていきたいと思います。
ペスカタリアンとは?
ペスカタリアンとは、お肉を食べずに、魚とお野菜を主に食べる人たちのことです。
ビーガンと違い、卵や乳製品、ハチミツなども食べます。ただ肉を食べないと言うのが特徴です。
詳しくは、こちらに詳しく書いてありますので、興味がある方はご覧ください。
ペスカタリアンを半年行ってみて
現在の体調は?変化など
正直「大きな変化はない」と思っていましたが、よくよく考えてみると「良くなった」と感じることが多いです。
具体的な変化は、数kg体重が減ったことと、体温が上がったこと、そして無駄な思考が減ったことです。
体重の減少
まず、体重の減少についてですが、こちらは野菜を多く取るようになって「血糖値が上がりにくくなり、食欲を抑えられるようになった」ことが原因だと思います。
いくらペスカタリアンだと言っても、野菜以外に「ジャガイモだから…」とポテトチップスばかり食べていたり、「穀物だから…」と白米を食べまくっていれば、当然太ります。ですが、野菜を多く取ろうと言う意識が高まり、実際摂取量が増えたのも事実で、慣れてくると野菜だけ食べてお腹いっぱいになることも多いです。
それを続けていると、夜になってお腹が空いたとしても、「我慢できないような急激な飢餓感」は感じないため、お茶やちょこっとしたもので満足し、結果体重が減りました。
たまに甘いお菓子なども食べますし、お腹が空いた時はガッツリ食べることもありますが、基本の食事が少し変わったので、意識も変わったようです。
特にダイエットをしようと思っていたわけではないので、これは本当にラッキーでした!
体温の上昇
これは、想定したいたことと逆でした。お肉を食べる方が筋肉がつき、体温が上がるんだと思っていました。
私の場合は、消化に必要なエネルギーが減少し、体温が上がったのだと思います。
以前は、平熱が低く35.3度くらいだったのですが、現在は約1度ほど上がり、約36.5度です。しかし肉以外でも食べ過ぎると、35.9度くらいになります。
食べなさすぎても体温が上がらなくなるので、「しっかり食べるけれど消化や栄養バランスの良いもの」を選ぶ必要があるのだと思います。
冷え性に長い間悩まされていたため、こちらも想定外の嬉しい変化でした。
その他、肉を食べると体臭や排泄物などの匂いも強くなりますので、匂いが気になる方にもおすすめします。
無駄な思考が減った
以前は、外食をするにしても選択肢が多すぎて、お店選びに苦労することが多かったのですが、選択肢が減ったことで無駄な思考や判断の回数が減り、迷うことが少なくなりました。
特に都心に住んでいると、あれやこれやと情報が多すぎて、興味は湧きますが見ているだけで疲れます。例えば、駅ビルのレストラン街でも「行けるお店は、この中で10店舗中2つだけだな。2つのうちどっちにしよう」と言う思考に変わりました。これが、すごく楽なんです。
今は店選びにしろ、メニューにしろ、普段の食生活にしろ、選択肢が大きく一つ減ったことで「その中で好きなものを選び・楽しむ」と言うことができるようになりました。
スティーブ・ジョブズが、「毎日無駄な思考や判断の労力を減らすために、同じ服を着ていた」と言う話は有名ですが、考える時間が減ることでストレスが減るというメリットがありました。
これも想定していなかった変化だったため、とても嬉しく感じています。
食事の内容は?
正直、元々特別肉が好きなタイプではなかったので、特に大きい変化はありませんでした。カレーやシチューなどにも肉を入れたくない派だったので、現在は野菜だけ、もしくはシーフードを入れています。
いくつかメニューを紹介しますので、参考にしてみてください。
こう見ると、普通じゃないですか?
制限が少ないので、ほとんど違和感なくストレス0、むしろマイナスで行えています。そして、理由は分からないのですが、チーズと卵を食べる量も自然に減りました。動物性のものより、植物性のものの方が心地いいのです。
ソイミートもかなり美味しくなってきているので、ミートソースやから揚げなど食べたい方は、こちらおすすめです!食費の削減にもなります。
困ったことは?
レトルトや惣菜などを購入するときに、困ることが多いです。
例えば、インドカレーが食べたくなり、スーパーでバターチキンのレトルトを買おうと思うとチキンが入っている…とか
コンビニで中華まんが食べたくなり、肉まんでなくピザまんを選ぼうと思うも、肉が入っている場合もある…とか
どうしてもカップラーメンが食べたくなったが、謎肉が入っている…とかそんなことが多くあります。
自分で精肉を買わなくなっても、今まで無意識だっただけで、レトルトや惣菜の中にお肉が入っていて、食べられないことが案外多いです。自動的に自炊が増えました。
ただ、最近は野菜メインのものも多く、そちらの方が好きなので、そこまでは困っていません。たま〜に感じる「あれ食べたい」の中に入っていると、困っちゃいますね。
また、一度だけフライドチキンがどうしても食べたくなった時がありました。しかし、よく考えてみると、私が食べたいのは中身のお肉ではなく、外側のガリガリした衣だったので、ソイミートで唐揚げを作り事なきを得ました。そこでむしろ私は、肉よりソイミートの唐揚げの方が好きだということに気づきました。
外食の時は?
ビーガンですと、お店選びや費用が特にかかる分負担がありますが、ペスカタリアンはほぼそういった問題はないです。肉メインや専門店以外は、大体魚料理もあリますので、違和感は全く感じていません。
ですが、この半年の間に一度だけ、どうしてもハンバーガーが食べたくなり困ったことがあったのですが、モスバーガーに「ソイパティ」があることを知って、買いに行ってきました。
感想は…全く違和感がない。むしろお肉より美味しい!!!食べた後胃が疲れないお肉、爽やかなお肉…ものすごく美味しい!!!です。感動しました。
今までなんでこれを選ばなかったんだろうと思うくらい、食感も味もお肉っぽく、でも生臭くないお肉で、今までこれを探してた!と思うほど、好みでした。満腹感もあり、腹持ちもいいのに、食べても重たいエネルギーを感じないハンバーガーです。
しかも、お値段普通のハンバーガーと変わりません…モスバーガー素晴らしい!
ペスカタリアンに向いている人
これは、元々肉を食べる量が少ない人だと思います。私は意識をしていたわけではないのですが、肉OKの時もあまりお肉を食べていませんでしたし、そこまで美味しいと思わなかったです。
唯一変わったことは、コンビニで肉まん・唐揚げ棒を購入しなくなったことくらいでしょうか。他には、たまーに作っていたすき焼きを作らなくなったこと…等です。
また、人付き合いが多い人も、そこまで問題はないかと思います。魚メニューのないレストランの方が少ないですし、居酒屋などでも「お刺身」「魚のフライ」「明太チーズの春巻き」「フライドポテト」などなど、定番の商品でも十分楽しめます。(ただ、焼き鳥屋と焼肉屋には行けないですが…)
お肉が大好きで毎日お肉を食べていて…と言う方は、そもそもペスカタリアンに興味を持っていないと思いますが、「肉なし生活」は現代の日本ではそこまでハードルが高くありませんし、思ったほどの弊害がなかった、と言うのが私の感想です。
一回チャレンジすると、体も考え方も変わり全く辛く感じないので、まずは「減らす」からスタートしてみるといいかもしれません。
これから変えていきたいこと
はちみつを食べるのを辞めることです。代わりに、黒糖・てんさい糖・イヌリン(水溶性食物繊維イヌリン)・メープルシロップを使用しようと考えています。
はちみつは、よくヨーグルトにかけて食べることが多いのですが、私は長いことほんのり甘いイヌリンもかけて食べており、これで十分だなということに気づきました。
イヌリンは菊芋・タマネギ・ゴボウ・サトウキビなどを原材料とする水溶性食物繊維で、以下の効果があります。
一応無味無臭と記載されており、お茶やスープに混ぜても違和感はないのですが、そのまま舐めるとじゃりじゃりして甘く、自然で甘さ控えめなお砂糖と言う感じで使えます。スプーン1杯でレタス1個分の食物繊維が取れるため、かなりお通じにいいです。
初めての方は、30日間返金制度のあるこちらをオススメします!
高純度かつ、機能性表示食品の認可を取得している商品です。私はかなりお通じが悪かったのですが、イヌリンを飲むようになって、改善しました。
飲むとしばらくの間、下腹からぽこぽこ音がします。水溶性のため便の質も改善しますので、もし自分に合うか迷われている方は、こちらで是非お試しください。こういった商品は、飲むのが苦痛なことも多いですが、私は数年間飲み続けています。
味がわたあめみたいな感じで、とても美味しいからです。笑(個人の意見です)
パンケーキの時はメープルシロップ、普段の飲み物のちょい足しには黒糖、料理やお菓子はてんさい糖、これが一番しっくりきます。
その他、お魚の量を減らす、ヨーグルトを豆乳ヨーグルトに変えることを考えています。
まとめ
ペスカタリアンに興味を持った最初の頃は、ある日突然我慢できなくなるんじゃないか、体調が崩れるんじゃないかと思い、心配でした。しかし、ゆる〜い気持ちで初めてみると辛いどころか、精神的・肉体的にも負荷が減り、私にとってはとても良い習慣となりました。
「外食も制限があって辛いかな〜」と思ってはいましたが、今ではビーガンや魚料理のお店を探すのがむしろ楽しく感じています。
ソイミートも昔と違って、さらに食べやすくなっていますし、私はペスカタリアンになって良かったことがほとんどです。慣れれば、外食やコンビニでの「選択」もスムーズになりますし、違和感もありません。むしろやめてから、食べていた時の違和感に気づいているほどです。
また、お肉にかける食費が無くなったため、その分、国産のお野菜やお魚、味噌や醤油などの調味料にお金をかけられるようになりました。
「食べチョク」は、24時間で朝どれのお野菜やお魚を、生産者さんから直接購入できるお店です。
現在、初回限定で「おまかせ野菜セット」が1000円OFF、とてもオススメです!
ペスカタリアンは、一度始めたら辞められないものではないので、もし興味のある方は例えば1週間だけ等チャレンジしてみてくださいね。
みなさんが肉体的にも精神的にも、より健康になりますように。