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【性格】HSEとHSPの違いを解説。行動パターンや抱えやすい悩みも

心理学
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ちゃお
ちゃお

「自分はHSPだけど、ちょっと違うような気がする」
そんなあなたは、HSEかもしれません。

巷で話題の「HSP診断」。

ご自分の性質に悩まれていたり、気になっていたりする方はご存知の言葉かもしれません。

こちらの記事では、HSPとHSEの違いや、HSEが抱えやすい悩みなどについてご紹介していきます。

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HSEとは

まず、HSEとはHigh Sensitive Extrovert(とても敏感で外向的な人)と言う意味です。

主には、外向的で、人が好きで、しかしHSPの特徴である「DOES」の性質を持つ人のことをHSEと呼びます。

D…深く処理する

O…過剰に刺激を受ける

E…共感力が高い

S…些細な刺激を察知する

HSEのご紹介は、以下のページに詳しく記載しておりますので、ご覧ください。

HSEとHSPの違いは?

ここでは、純粋なHSPとHSEの違いについて解説します。

まず、HSEはHSPと言う大きな括りの中の1つの性質です。

HSEは「外向的で人が好き、でも繊細」なのが特徴ですが、だからと言ってHSPではないわけではないのです。

しかし、HSE(外向的HSP)でもHSS型(刺激追求型HSP)でもないHSPは存在しますし、そぅいった人たちとは大きな違いがあります。

それは、やはり「自分の意識が外に向いているか、内に向いているか」「人が好きか、苦手か」の違いです。

例えばHSEは、毎日部屋の中で1人で何かを考え続けたり、本を読み続けたりすると、段々鬱々とし、気分が塞いできます。HSEはあくまで外向性が高い人たちですので、外に出て人に会いたいのです。

外に出て、特に親しい人たちと会って話し、自分のことを理解したり、相手のことを理解したりする。受け入れたり、受け入れられたりする。そういう他者との心の交流があって、初めて満足を得られる人たち、それがHSEです。

このように、外向的な気質も多分に持っていますが、HSPの繊細さも持ち合わせていますので、人との深い付き合いも望んでいます。

ですから、人が好きかと聞かれるとHSEたちは「YES」と答えます。人が居てこその自分だと感じやすいのです。

HSEの特徴
  • 人が好き
  • 人と会ったり、話したりすると元気が出る
  • 沢山の人と話すのも楽しいが、一部の人とは深く交流したい
  • 誰かの役に立ちたい
  • 人の喜ぶと自分まで嬉しくなる

反面HSPは、「刺激」も「人との交流」も好みません。一人で本を読んだり、深く物事を考えたりすることが大好きで、一人で居ることで癒されます。心に元気が戻ってきます。

外国に一人旅に行ったり、人の多い繁華街で流行りのものを見たり、ジェットコースターなどのスリルのある楽しみは求めていません。庭の花が咲いたことを喜び、大好きな小説の一節にひどく感動し、ふと買ってみた茶葉が美味しいことに大きな喜びを感じます。静かに暮らすことが幸せで、多くの人たちとの交流も求めていません。内向的であると言えるでしょう。

しかし、HSPも人間ですから、人との交流を全く排除したいわけでも、人間が嫌いなわけでもありません。ただ、他の人たちと比較してとても敏感ですから、彼らのことを理解出来ない、理解しようとしない人たちとはあまり仲良くなれません。故に、過去の人間関係で傷付いていることがあります。そのため、「人が嫌い」と言うより「人が苦手」という感覚です。

ですから、人が好きかと聞かれるとHSPたちは複雑です。「YES」とも「NO」とも答えづらいので、人によって回答が変わります。適切な距離を取り、自分と同じように相手を尊重するような人たちが多くないため、本当は人が嫌いなわけではないのですが、「NO」と答える人も多いです。

実際には、「人は嫌いではないが、付き合う人は少数でよく、本当の意味で自分と深く分かり合える人がいれば十分」と考えているのです。

HSPの特徴
  • 人が苦手
  • 一人で静かに過ごしていると元気が出る
  • 沢山の人と出会うより、極少数の人たちと深く関わりたい
  • 自己内省をしたい
  • 日々の小さな幸せを感じられる

HSS型HSPとHSEの違いは?

表面的に似ているように見えるこの2つの特性にも、大きな違いがあります。

こちらは、以前別の記事にも書いた通り、主には「外向性、内向性の違い」なのですが、今回は人間関係という部分にフォーカスして解説していきます。

HSS型は内向的ですが刺激追求型ですので、表面的には外向的に見える時もあります。ですから、深く知らないと「あの人はHSEでは?」と判断してしまいがちなのですが、よくよく見ていると違います。

HSS型HSPの中にも、外向寄りで刺激を求めて人の中に入っていく人(もしくは必要があってそうしている人)と、内向寄りで人以外のもの(経験や知識)で好奇心を満たすタイプがいます。

特に前者がHSEに見られやすいのですが、両者は明確に違うものがあります。
それは「目的」です。

HSEは人や交流そのものや他人が喜ぶ姿が「目的」であり、HSS型HSPは人との交流を通して、何か別のものを「目的」としています。

多くの人や世界に向かうHSS型HSP

私自身がHSS型HSPなので、ここでは自分を例にしてお話しします。

私は、私についてよく知らない人には、「話しやすい」「誰とでも仲良くなれる人」と言われますが、実際は全く違います。

表面的に人に興味を持っているように見えても、根本的にはほぼ全く他人に興味がありません。他人に興味を持つのは、他人を通して何か情報を得ようとか、経験を得ようとか、そういった別の目的がある場合のみです。かなりサイコパスっぽいですが、事実だと思います。

私は非常に幼い子供の頃から、それこそ保育園に上がる前から、心理学に非常に強い興味がありました。ですから、人をよく観察しており、具体的に相手の話を聞くことも多かったです。しかし、それは相手という個に対する興味よりも「人間の心理」と言う大きな括りに対しての興味でした。相手がお母さんだから、とか友達の〇〇ちゃんだから、とかそう言う視点ではなく、複数の人間を観察して、その共通点や特徴を無意識に分類していました。

誤解を生みそうなので一応補足すると、HSS型HSPも特定の人への好意や、身近な人への親愛の気持ちは持ち合わせています。ですが、多くの人と交流する理由の多くは、その必要があってか、交流することで色々な人から刺激をもらえるからであり、要するに外の世界と人たちと付き合った後、自分の世界にその情報を持ち帰り、アイデアなり研究なりを行えるというメリットも感じているのです。(刺激そのものを純粋に楽しんでいる人もいます。)

人付き合いそれそのものに比重を置いているというよりは、それに付随してついてくる刺激や情報に重きを置いている感じです。視野が大きい、広いとも言えますが、冷たいという風に感じる人もいます。

結果、HSS型HSPがこのような視点で何かを追求し、それが上手くいった場合、世界への報酬として還元されることとなります。例えば、上記の私の例で言えば、「長年研究してきた心理学についての知識をブログで発信することによって、不特定多数の読者に気づきを与え、心理的な解放を促す」と言う事ができます。

私も人の子ですので、そういったことで喜んでいただければ、自分も嬉しいです。しかし、根本的な欲求は、個人と関わることではなく、知識の追求や研究そのもの(ひいては世界に対しての大きな還元)にあります。

HSS型HSPは視野や世界観が大きい場合が多いので、例えその過程で他人を巻き込んだとしても一人で行った事が、多くの人に影響を与えることになりやすいです。

これがHSS型HSPが天才と呼ばれる所以だと思います。(上手く表現できなかった場合の評価がとても低くなる点から見ても、似たような立ち位置である事がわかります)

イメージで言うと、映画監督の宮崎駿さんはこのタイプだと思います。よく怒っているシーンも表に出てきますが(笑)、あれも繊細さの裏返しという感じがします。

感性が豊かで、自分の世界観がしっかりある。仕事は自分の理想を体現したい。人と一緒に仕事をしてはいるが、根本的に他人に興味はない。興味があるのは、アニメーションや、自然や、子供で、暇があったら散歩ばかりしている。一部の身近な人たちを大切にしている。自分の世界観をアニメにすることが生きがい。

一人で勝手にやっていたことが、いつのまにか他人を巻き込んで進んでいった、という素晴らしい例です。

隣の誰かを大切にするHSE

反面HSEは、人そのものが好きです。自分の友達や、自分の家族、自分の仕事仲間が大切で、自分が関わる誰かを大切にできます。

自分がしたことで相手が喜んでくれると、本当に嬉しいのです。だから、当然人助けが好きです。仕事でも、相手が喜んでくれること、そのものを目的にできますので、仕事内容にはそこまでこだわらないことも多いです。(もちろん苦手なことは、やりたくありません)

この時点で、HSEが超モテ人種であることが分かりますね。HSS型HSPが才能で人を魅了する天才なら、HSEは人間性で人を魅了する心優しきリーダー、天性の人たらしです。

HSEは思いやりの心があり、他人をよく見ていますから、人からよく頼られ、自然とリーダーになることも多いです。

HSEは、社長などの現場の人とあまり関わらず大局を見て決断する職よりも、部長とか課長とか、そういったある一定のグループの上に立っている人が多いです。所謂、中間管理職ですね。

HSEはHSS型HSPとは違い、目の前の人に自分の魅力や能力を還元していきます。人が好きで、人との交流そのものを楽しみ、人と1対1の付き合いができる人たちです。

外向的な人と、内向的な人の他人の見方

少し話は変わりますが、HSPが、非HSPや外向性の高い人たちが苦手な理由が、それぞれの他人への認識の仕方があります。

これは、内向性・外向性の大きな違いでもあるのですが、

外向的な人は「相手を自分と同じ生物」だと思い内向的な人は「相手は自分と違う生物」だと思うことです。

みんなと仲良くしたい外向型と、狭く深く交流したい内向型

外向的な人は、自分が明るく人が好きで仲間意識が強く、人と交流することで精神を回復しています。さらに、この世は外向的な人が多いため、そう感じる機会が多く、また外向的な人はそういった資質を外に出していきますからそういう世界になりやすくなります。

カフェがオープンスペースなのも、会社がワンフロアで隣のデスクと境界がないのも、外向的な人たちが自分たちに合うように作ったスタイルです。そして、外向的な人は「ほとんどの人たちは、こういうスタイルが心地いいだろう」と思っています。

内向的な人は全くそうは思っていないのですが、そこを立ち去るか、黙っているかがほとんどなので、実際はそういう意見は採用されません。近年、おひとりさま席などが増えて、内向的な人たちが居やすい場が増えてきましたが、基本的に外の世界は外向性の高い人が居心地の良いように作られた場であることは事実です。

例えば新しい人と出会った時も、外向的な人たちは「あなたと私は似ている」と自分を投影する傾向があるようです。それは、心理的な親しみを感じると言うことですので悪いことではないのですが、とても敏感なHSPたちは、この「外向的な人たちが感じる普通」についていけず、落ち込んでいきます。

みんなと同じように話せない、流せない、聞けない、居られない、楽しめない。

そんな風に違和感を感じることとなります。

内向的な人たちは、そもそもエネルギーが内側に向かっていきますので、自分がどういう人間なのか、どういう個性を持っているのか、と言う自己分析も出来ています。

ですから、その分個性が際立ち、人との違いをはっきりと認識しています。そういう考え方から、「自分と他人は違う」と考えているのです。

外向的な人たちは、自己表現し自分の話をすること、相手を観察し相手の話を聞くことなど、コミュニケーションそのものにエネルギーを投与しますので、他人と自分の共通点を見つけることが得意です。そのため、友人が出来やすく、相手からもいい評価をもらいやすい、と言う特徴があります。

そうやって友人が増えていくと、小さな違いはあれど、大きい目線で見れば「相手と自分は同じ生き物」と言う考え方になり、無意識に次の人間関係でもこの考え方をベースに行動します。

この考え方が通用する相手に、こういう親しみのある態度で接した場合、共鳴して友人になれることがほとんどだと思いますが、一部のHSPはこれが辛く感じる場合もあるのです。

対人コミュニケーションは、相手が家族や恋人・親友などのとても近い距離にいない限り、そこまで深い話はしません。

外向的な人は、新しい人と出会い沢山の経験をしたり、他人とコミュニケーションを取っていることそのものが楽しいため、浅く広い交友関係を楽しみます。

内向的な人は、何かを深く探索すること、内省することが楽しいので、浅い人間関係上でする表面的な会話には興味が持てず、狭く深い人間関係で味わえる感情や会話を楽しみます。

外向的な人と内向的な人の、よくある不理解の例

例えば、外向的な人が学校の入学式で「誰も知り合いが居なくて寂しい。そんな時に、誰かに話しかけてもらえたら無条件で嬉しい」と言う希望を持っていたとします。

外向的な人は、自分がそうだったら相手もそうだろうと思いやすいため、「相手も話しかけられたら嬉しいだろう」と思い、実行に移します。「同級生だし、敬語よりタメ語で軽く話しかけよう!」
本人は、そちらの方が心地いいと感じるからです。

その時に話しかけた相手が、外向的な人と同じような考えを持っていると、盛り上がってすぐに友人になることが出来ます。

しかし、これがHSPだった場合、話しかけ方にもよりますがあまりに距離が近いと感じると、動揺し、ひどい場合は傷付いてしまうので「この人とは仲良く出来ない」と思い距離を作ります

それを見た外向的な人は、相手のリアクションに腹を立てるか、全然気にせず次に話しかける人を探します。

こんなことって、よくありますよね?(そして数ヶ月後、外向的な人はこの出来事をすっかり忘れ、内向的な人は覚えているのです。)

では、HSEは…?

内向型と外向型には、このように心理的に大きな溝があります。特に内向型は、外向型の人とは「分かり合えない」と思っており、外向的な人は内向的な人と「話せばわかる」と思っている節があります。

HSEは、外向的な人たちの中でも非常に繊細ですので、このような外向的な人と内向的な人の中間に居り、両方の性質を兼ね備えています。ですから、どちらの人の気持ちも理解できます。

そのため、橋渡し的な役割が非常に得意なのですが、それゆえに悩みもあるのです。

HSEが抱えやすい悩み 5つ

HSEの悩みは、「周りに人が増えすぎる」、「頼りにされすぎる」、「情報過多になりすぎる」、「人が好きなのに信用できない」、「他人からの評価を気にしすぎる」ことです。

周りに人が増えすぎる

HSEは、HSPと同じく非常に繊細で、物事を深く考えるDOESの側面を持っています。

ですから、人の気持ちがよく分かります

しかし、外向的で人が好きなので、自分の内側に引きこもるのではなく、外にでていき、多くの人たちとの交流を楽しみます。概して、HSEはこういった性質を持つので、柔軟性がある人が多いです。

HSPの繊細さも理解出来るし、非HSPの外向性も理解出来る、さらにHSS型の性質があればHSS型も分かってしまいます。要するに、自分の内側に他タイプとの共通点があると言うことです。

ですから、必然的に「相手に合わせる」という事が得意になります。

外向的な人に話しかけられれば、人が好きな自分が出てきて、愛想良く返事ができます。しかも繊細で人の気持ちが分かりますので、少々鈍感な外向的な人のサポートが上手く出来るので好かれます。

内向的な人がいれば、自分から話しかけます。それも、HSP的な自分の繊細さを持って話しかけますので、相手に威圧感を与えません。時に、HSEはHSPの非常にいい友人と成り得ます。

HSS(刺激追求)型がいれば、一緒に遊園地に遊びに行けます。ちょっと疲れてしまいますが、たまにであれば、こういう楽しみ方も出来ますし、何より「誰かと一緒に何かをする事が楽しい」のです。

こんな風に色々な人と関わり合い、柔軟に対応していけるHSEは、人間関係では非常に重宝されることになり、好かれ頼られ、結果人が周りに増え続けることになります。

頼りにされすぎる

前述した通り、HSEは色々な人の気持ちがわかるので、中間管理職になりやすいです。その分板挟みにもなることも多く仕事も押し付けられやすい。

「それ、私の仕事ですか?」と言いたくなれど、相手が困っていると、無下にもできず…まあ今回だけならと請負っていると、おんなじようなことがまた起こるのです。

HSEは、実際に「いい人」が多いです。ですが、「いい人」であることを無意識に利用している人もいます。これを、境界線の越境(バウンダリーオーバー)と呼びます。相手が出来るからって、なんでもお願いして良いわけではないのです。

情報過多になりすぎる

HSEは人との交流を好むので、色々なところに顔を出すことも多いです。人との繋がりも多いため、自分から首をつっこまなくても、いつの間にか、人間関係に巻き込まれてしまうことがあります。

そうすると、あっちこっち色々な情報が交錯して、わけが分からなくなって疲れてしまうのですね。周りから持ち込まれた問題をいくつも抱えていることも多く、いつも忙しそうです。

もし問題がなかったとしても、人間関係や仕事や趣味やその他諸々で頭がごちゃごちゃしていて、心の中はいつも騒がしく、それが続くと疲れてしまいます。

人が好きなのに信用できない

HSEは、基本的に性善説を信じている人たちです。みんな良いところがあるし、まずは人のプラス面を見ようとします。

しかし、HSPの繊細な気質も持ち合わせているので、付き合いが多くなりすぎるとどうしても疲れてしまいます。

一人は寂しく、誰かと関わりたい→交流が増える→色んな人に頼られたり、リーダーになる→疲れる

この繰り返しになる事が多いです。HSEはオープンな性格で、かつNOがいえず人を受け入れすぎてしまうこともあるため、問題のある人が近寄ってきたり、利用されたり裏切られたりもする経験もあります。

こういった体験から、人は好きだけれど、全員と分かり合えるわけでもなく、人が信用できない、というループに陥ります。

他人からの評価を気にしすぎる

HSEは繊細で、集団の一人として周りを強く意識しています。だからこそ、人に嫌われたくない、悪く思われたくないという気持ちが、他の人よりも強いです。

他人にバカにされたり、見下されたりしたことは、傷となって残り、その後の人生に影響を与えることもあります。

人に悪く思われたくないが故に、自分の個性を表に出せない人も多いです。(だからこそ没個性となり、いいひとに偏りすぎてしまう人もいます)

人が好き、人が喜んでくれると嬉しい、人助けが苦にならない。もはや脊髄反射のように、人を助けてしまう…

そんなHSEは、当然人に好かれるのですが、そうやって他人に重きを置きすぎた動きをしていると、段々自分の事が疎かになり、疲れ果ててしまうのです。

HSEが「より自分らしくなれる」5つの方法 

このように書いていくと、HSEは「依存的で、他人軸」という風に見えてきますね。

事実、柔軟性がありすぎて、そうなってしまう人も多くいます。

しかし、HSEの人に勘違いして欲しくないのは、「これはHSEの長所であり喜びで、問題ではない」ということです。

人が人生で問題を感じる時というのは、「自分の性質を上手く使えていないとき」と、「得意分野をやりすぎている時」の2つのパターンがあります。

後者は、「優しい」が「優しすぎる」になったり、「頼りになる」が「頼られすぎる」になったり…自分の良いところは分かっていて、現実的に使えてもいるんだけれど、得意だからついついやりすぎてしまう、抱え込んでしまう。

そんな時、疲れを感じてしまうと、「自分は間違っていたのかな…?」「自分が悪いのかな」「私は人が嫌いなのかな」そんな風に感じてしまう人もいます。しかし、HSEの場合、それは間違いなくあなたの長所なので、頭から否定しなくても良いのです。

問題のある人が寄ってくるのも、利用されてしまうのも、あなたの長所が長所であるが故の欠点が目立ってしまっているだけで、自分の心を変化させれば現実も変わってきます

そこで、HSEの人がより自分らしく生きられるようになるポイントを、5つ紹介します。

HSEにとって大切なこと

相反する欲求を持つ自分を受け入れる
自分の限界を知る
NOを言う習慣をつける
自分のことも、他人のように面倒を見る
他人との境界線を意識する

相反する欲求を持つ自分を受け入れる

HSEは、「いい人」と言われやすいです。しかし、蓋を開けてみると、とても複雑な人格が見えてくることと思います。「いい人」と言われて嬉しい反面、なんか違和感…

あなたはあなたの複雑さ理解していますが、周りはいまいち分かっていない。この理解の差が、余計に孤独を深めることとなります

こういう診断をしていると、「あなたはHSP!」「HSS型!」と自分の性質に名称を与えられますよね。そうして「自分はそういう性質なんだ」とさらに思い込んでしまうのですが、実際には、人はとても複雑にできています。

中でもHSEは、外向的で繊細という相反する性質を持っている人たちです。HSEでも、HSP寄りだとたまに人と全く会いたくなくなることもあります。HSS寄りだと、さらに情報過多になり、たまに燃え尽きてしまう。外向性が強いと、疲れても人へ向かってしまう。

そうなると、最早自分が何者なのか分からなくなり、自分を見失ってしまうことも多いのです。

ですから、HSEの人は特に、「自分は○○だ」と決めつけてしまうのではなく、曖昧で繊細で人が好きで、一言では説明できない自分を、ありのまま受け止めてあげてください。

具体的に言えば、自分が感じている矛盾に、そのままOKを出す感じです。

「人に会いたいけど、会いたくない」→「分かる〜。私ってそうだよね。でもそこが良いとこなんだよね。」

こんな感じで、自分で自分と会話をしてみてください。まずは自分で自分にOKを出す、これが自己肯定の一番最初の工程で、一番重要です。

自分の限界を知る

HSEは優しいですが、同時に他人も大切な存在であり、だからこそ自分と他人のバランスが取れず、上手くいかないと自分の責任だと感じてしまう人も多いです。

しかし、あなたにも限界があるということを認めましょう。あなたはおそらく優れたリーダー、誰かにとって頼りになる人ですが、あなたは他人の問題を全て解決できる完璧な超人ではありません。

相手が困っているとき、「助けてあげたい」、そう思う気持ちは本当なのだと思います。しかし、実際問題なんでも受け入れすぎてしまうのは、逆に無責任になる時もあるのではないでしょうか?

時に相手の期待を裏切ることもあるかもしれませんが、自分の限界を知ることは、あなたがあなたらしくこれからも生きていくために、必要なことであるということを、まずは受け入れて見ませんか?

NOを言う習慣をつける

これは、前項を具体的な行動に落とした場合です。

HSEは、頼まれるとNOと言えない事が多く、色々なことを請け負ってしまいがちです。しかし、HSEは過去の辛い経験から、どこまでなら笑顔で人助けができるのか、すでに分かっていると思います。

それを踏まえて、上手にNOをいう習慣を身につけましょう。実際に、NOという機会を単純に増やすために、「1日に1回は小さなことでもいいからNOを言う」と決めてみるのもいいかもしれません。

会社で、本当はダイエット中なのに「お菓子食べる?」と言われて、嬉しくなり貰ってしまう方などは、「ありがとう!でも今はダイエット中だから、気持ちだけ貰っておくね」と断りましょう。

疲れてしまった時は、どこまでがYESでどこからがNOと言うべきなのか、考えるチャンスです。あくまであなたが出来ることは、あなたの負担にならず、喜んで出来る範囲のみ。ちょっと無理する癖のある人は、NOの範囲を意図的に増やしてみてください。

あなたがNOを伝えた時、それを受け入れてくれる人は、あなたにとって大切にする価値のある人たちで、それを受け入れず責めるような人は、あなたを利用している人たちです。

あなたはどちらの人たちと付き合いたいですか?

自分のことも、他人のように面倒を見る

HSEは大抵自分以外のことで忙しくなってしまい、疲れ果てることがあります。

そういう場合は、他人を優先しすぎている時が多いので、まず一旦ひとりになり、自分に向き合ってみてください。誰かに会いたい人は、親しい人に会う。そして、それ以外の誘いは断りましょう。

そして、あなたが周りの人たちにしてあげているような気遣いを、自分にもしてあげているか、よく考えてみてください。

自分を疎かにして人の面倒を見すぎると、誰も自分の面倒を見てくれない!と無意識下で怒りが湧いてきます。愛は、まず自分に、余力があれば人にも与える、と言う順番が健全です。

あなたが誰かのせいにせず、あなたの素晴らしさを世界に提供し、周りもあなたも喜ぶ、というwin-winの関係性が構築できるよう、自分にも他人と同じように優しく心を向けてあげてください。

他人との境界線を意識する

また、他人の評価が気になりすぎるHSEは、人は人、他人は他人、と境界線をはっきり持つことも意識すると良いでしょう。HSEは社交的で、多くの人たちとの交流も楽しみますが、HSP気質も持っているので、同時に人との深い繋がりを求めています

HSEは他人からどう思われるのか気にしますが、過度に過敏になっている場合、これは自他の境界線が曖昧である事が原因です。(もしくは、過去の心の傷がそのまま残っていること)

家族や恋人、親友など、本当に自分のことを理解してくれる人が居れば、それ以外の人にどう思われても良いや、くらいに思っていてちょうど良いです。あなたがどれだけ優しくしても、あなたを嫌いな人は居ます。しかし、それはあなたのせいではありません。

また、境界線がはっきりしている人には、問題がある人は近寄ってきませんし、近寄ってきたとしても、他人の問題と自分の問題の切り分けが出来てるので、相手の問題を背負うことはありません。

疲れてしまった時は、数人の大切な人たちのみと交流し心身を回復させ、他人との境界線をはっきりさせることを意識しましょう。

まとめ

HSEは、外から見ると珍しい感じはしないですが、蓋を開けてみるととても複雑なタイプです。

それゆえに、周りからの目線や評価と、自分自身の評価が剥離している場合も多く、自己矛盾を抱えながら生きていくことになります。

そして、こういった診断で自分を知ろうとすると、「どっちなの?」「自分はどれなんだ!?」と迷ってしまうことも多いですが、あなたは誰にも似ていない世界でただ一人の珍しく、貴重で、かけがえのない人です。

是非それを知って、曖昧で複雑な自分を尊重してあげてください。犬っぽいけど、猫っぽい、わいわいも好きだけど、一人も好き。そんなあなただからこそ、出来る事があり、好かれる事があり、助けられる人がいます。

HSEは性質であり、様々な長所がありますが、それ故に生育歴の中で傷つき、未だ傷が癒えずにいることで問題が発生してしまうこともあります。

特に、先述した「他人との境界が曖昧」である人は、その可能性が高いです。

HSPは自己肯定感が低い人が多く、そのため、色々な傷を抱えて生きています。HSPは遺伝やDNAなどに関係する性質ですが、自己肯定感はカウンセリングなどによって、変化させることが可能です。

例えば、過去に誰かにバカにされたこと傷つけられたことなどを、信頼できる人に話し、痛みを手放すことによって、過去を過去にし終わらせることができます。

もちろん家族、恋人、友人に話しをしても構いません。しかし、適度に距離があるが信頼できる他人(これがとても重要です)に話を聞いてもらうことが、とても高い効果を発揮する場合もあります

 

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