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友人?恋愛?依存体質な人の特徴と、対処方法【依存性パーソナリティ障害】

心理学
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ちゃお
ちゃお

こんにちは!管理人です。
今日も心理学のお話をしていきます。

あなたは何かに依存してしまいますか?それとも依存されやすいですか?

依存は、するのもされるのもとてもしんどいです。

こちらの記事では、依存気質の人たち(依存パーソナリティ障害)の特徴特徴と、そうなってしまう原因、そしてその対処方法についてお伝えします!

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依存とは?

依存」は、心理学では「アディクション(嗜癖)」と呼びます。
これは、特定の物質や行動・人間関係を特に好み、時に固執することを言います。

嗜癖は大きく分けて、以下の2種類があります。

嗜癖(アディクション)の種類

物質嗜癖
特定の物質の摂取に関する嗜癖。酒、タバコ、薬物、甘味、カフェイン等。これらを摂取することにより、精神的な安定を得ようとする。

行動嗜癖
特定の行動過程に執着する嗜癖。パチンコなどのギャンブル、SNS、ショッピング、日常的暴力、性行為、恋愛等。

現代のストレス社会では、少なからず、みな何かしらに依存して生きています。依存するものは、主に肉体的・精神的な刺激です。こういった刺激は、それを取り入れる、もしくは行うことによって、精神的な満足や安定を得られるようになっています。

近年顕著なのが、スマホ(Youtube等)ですね。子供はゲーム、大人はスマホ。その他、お酒、ギャンブル、買物、甘いもの…枚挙にいとまがありません。

しかし、その人たちがみな「依存症」かと言われれば、微妙なところでしょう。

このアディクションか、そうでないかの違いは「それを行うことで、本人や周囲に何かしら問題が発生していても、それをコントロールできず、止める事ができない」と言う点です。

要するに、日常生活における健康や人間関係において、支障が出ているのにやめられないと言う事です。

依存性パーソナリティ障害とは?

人間関係を上手に形成できず、日常生活が普通に送れないほど依存体質(アディクション)の人は「依存性パーソナリティ障害」の可能性があります。

依存性パーソナリティ障害を、「過剰に面倒をみてもらいたい(構ってもらいたい)欲求があり、まとわり付く行動を取り、分離することを恐れる」ことと定義する。

引用:Wikipedia

パーソナリティ障害とは、端的に言うと「極端に偏った考え方や行動によって、社会的な崩壊や著しい苦痛や機能障害があること」、さらに平易に言えば「歪んだ考え方や行動で、本人も他人も苦しみを感じ、安定した関係が築けない状態」です。

正直、パーソナリティ障害かどうかは、専門の精神科医でも見極めが難しく明言を避ける人も多いので、実際に周りにいる人が該当するかどうかと言うのはわかりません。

しかし、依存気質であることと、それが悪化した「依存性パーソナリティ障害」は依存の度合いが弱いか強いかで、同じ境界線上にいる、もしくは似通った部分がありますので、こちらではの項目をご紹介していきます。

依存性パーソナリティ障害
  • 他者からの過剰のアドバイスがなければ、物事を決定できない。
  • 責任を負うために、他者を必要とする。
  • 他者からの賛同を失うことを恐れ、反対意見を述べることができない。(この恐怖は、現実的な評価を超えたものである)
  • 自ら物事を開始することができない (これは自信の無さに起因する)
  • 他人からの保護を得るために、不愉快なことまでを行う。
  • 自らを保護することができないという肥大化した恐怖により、精神不安または無力感を覚える。
  • 他者との密接な関係が終わると、過剰に不安になり、保護を得られる新しい者を探しだす。
  • 保護してもらえなくなるという非現実的な恐怖に囚われている。

    引用:Wikipedia

その他、人間関係に依存している人は、「境界性パーソナリティ障害」「分離性パーソナリティ障害」である可能性もあります。また、パーソナリティ障害は併発している可能性が高く、特に「境界性」は「自己愛性パーソナリティ障害」と多くの共通点があるとされています。

ストーカーなどの執拗な依存行為は、境界性・自己愛性、または反社会性の可能性が高いです。

しかし、どれも根本的には似ており「他人軸である」と言うところは似通っています

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依存体質な人の特徴

ここでは、もう少し簡単に依存体質な人の特徴を見ていきましょう。

寂しがり屋(かまってちゃん)

依存的な人は、1人でいることが苦手な寂しがりやが多いです。

「寂しがりや」というと可愛い風に聞こえますが、実際には強迫的なまでに孤独を怖がり、一人で居られない人も多く、いつも誰かにそばにいてもらいます。

これは、この人が自分の足で立つことが出来ないからです。何をするにも他人の承認が必要なので、結果一人が苦手で、LINEや電話の回数も多くなります。

恋愛になると恋人と一緒に暮らしている傾向も高く、そうでない場合は相手の行動を逐一知りたがったり、「相手とずっと繋がっていたい」と言う気持ちから、連絡が止まらないことが多いです。

褒められると異常に喜ぶ

依存的な人は、結局誰より自分が可愛いので自分に甘いのが特徴ですが、心の底では自分の事が嫌いで、認められていません。ですから、自分で自分のことを認め、評価するこというとが全く出来ていません。

そのため、他人からの賞賛や褒め言葉に弱いです。特に、自分より「上」だと思っている人から褒められると異様に喜びます。(相手と対等な関係を結べないため、上下関係になる)

二極思考で自己肯定感が低いため、喜び方が極端で大喜びします。

逆に人から少しでも指摘をされると、極度に落ち込みます。自分なりの指標や、考えを持っていないので、他人のそれに振り回される傾向があります。

思い込みが激しい

依存的な人は、思い込みが激しいです。理由は、現実を見ていないからです。

人間関係において、現実は時に残酷です。自分が好意的に行ったことが、相手を傷つけてしまうこともあります。私たちが出会う「ありのままの他人」は自分の理想通りではなく、自分にとって都合の悪い側面も多くあります。

ある程度成熟した人は、これらとうまく折り合いをつけることが出来ますが、依存的な人はこういう出来事を通し自分の弱さと向き合う事ができないため、無意識に現実を見ることを避けています。

また、相手との境界線が薄い(無い)ため、「きっとあの人も、自分と同じ気持ちでいるに違いない」と自分と相手を同一化し、理想化し、自分の都合のいい現実を作り上げます。そして、後に現実が顕になった時、「こんなはずじゃなかった!」と怒ったり、傷ついたりするのです。

時に妄想が大爆発していて、現実と妄想の区別がついていない人もいます。

しつこい

依存的な人は、しつこいです。

人間関係において、一番キツいのは「無視(無関心)」ですので、自分がした行為に対する相手からリアクションは報酬(刺激)に値します。

依存的な人は、自分自身で何かを考えて答えを出すことが出来ませんので、相手からのリアクションが来るまで、同じ行動を続けます。この同じ行動をし続けると言う強迫行為は、前の項目に書いた「現実を見れない」と同じで、自分の行動を客観的に見て、修正することが出来ないために起こる事です。

普通、人は自分の行動を無視されたり拒絶された場合、「自分に何か問題があるのでは」と考え、注意すべきところは直し、無ければ「相手にも何か理由や問題があったのかもしれない」と思い、自分で自分を納得させます。多少は落ち込みますが、自己肯定感がある程度あれば、またすぐに復活します。

しかし、しつこい人はこれが出来ません。常に相手軸ですので、「なんで?」「どうして?」と相手に答えを求め続け、自己反省ができないのです。

幼稚で甘えが強く、しつこくされた時に相手がどう思うかなどを考える心の余裕がありません。「自分が相手から反応が欲しい」、ただそれだけを考えています。

この「しつこい」と言う性格傾向は、人間の0〜3歳の時のみに発生するものです。お母さんに向かってハイハイし続ける赤ちゃん、お母さんに話を聞いてほしくて「ねぇママぁ〜」という2、3歳児と同じ精神状態である、と言う事です。

自分の話ばかりする

依存的な人は、自分自身で自分を認められていないため、「誰かに自分をわかって欲しい」「受け入れて欲しい」と言う欲求が異常です。

ですから、会話といえば、相手が興味のない自分のしたい話ばかりを一方的にしゃべり続けます。中には狂ったように息つく暇もなく喋り続ける人もいますが、こういう人は被虐時、幼い頃の肉体的・精神的な虐待を受けていた子供である事が多いです。

その間、相手が不快な思いをしていることに気づけませんので、距離がそこまで近くないのにものすごく重い話、秘密の話などをしてきます。(ジャイアンのリサイタルに近いものがあります)

そこにお互いの意思疎通や、感情の理解はありません。相手の一歩的な「感情の吐き出し」でしかないので、聞かされている方は不快な思いをしたり、相手の勢いに披露します。

逆に相手の話ばかり聞きたい、教えてほしいと常に受け身なタイプもいます。どちらにしても会話バランスが悪いという特徴があります。

奪う(Taker)

依存的な人は、いつも他人から何か奪っています。時間、お金、親切、思いやり、知識、経験、エネルギー…とにかくもらうことにばかり必死で、相手に与えることが出来ません

表面的に「自分も何か返したい」と言っていても、本音は与える気もありません。もらってももらっても足りないので、人から奪ってやっと生きていけている人だからです。

依存的な人は先にも記載した通り、とにかく自分に甘いのが特徴です。幼稚で責任感に欠け自信がないので、いつも誰かにどうにかしてもらいたいと思っています。本音を言えば自分の足で立つつもりはなく、しっかり者に依存(寄生)する人生を理想にし、夢見ています

他人からどうやって奪うかばかりを考えていますので、こちらがどれだけ思いやって優しく接しても、返ってきません。自分が生きる(満足する)ために、もっともっとと欲しがりキリがないのです。

他人を理想化する

依存的な人は、自分のことを「誰かの保護・管理が必要な子供だ」と思っています。幼い子供にとって、親が神様に見えるように、依存的な人は他者を理想化します。

理想化することで、自分を守ってくれる人だと思い込み、安心感を得ようとしているのです。もしくは、自分の欠損を埋めてくれる人と考え、他人を真似したり他人と一体化しようとします。

同性で、自分の持ち物や服を真似された経験はありませんか?それは依存の一種の形です。相手を理想化し、近づくことで自分の自信のなさや、ありのままの自分の未熟さを隠そうとしています。

実際には親がそうであるように、この理想化された人にも欠点はあります。

しかし、それが見えると自分の生存が危ぶまれるため、目を逸らすか、「自分を守れないから」と言う理由で怒ったりします。特に、芸能人などではなく、身近な同性や異性を理想化している人には、この傾向があるといえます。

他人を責める

依存的な人は、自責ではなく他責傾向があります。仮に自責タイプだとしても、そうやってうじうじしていれば、「周りが心配してくれる、注目が浴びられる、これ以上他人に責められない」などの計算があってのことです。

基本的に依存的な人は、自分1人の責任において何かを決定すると言う事ができません。何をするにしても「あの人がああ言ったから」「この人がそうしたから」と他人のせいにします。

実際に他人が原因で不都合が起こることはあるのですが、それも含めて自分が創り出した現実です。そして「現実を受け入れられない」と言う特徴も重なり、相手を責め、自分の欠点や問題に向き合うのを避けているのです。

幼稚で、自己中心的で、感情的

依存的な人は、幼稚で感情的です。

感情のまま、周囲のことを考えずに動いていくのですが、そんな自分のことをおおよそ「情熱的」だと思っています。この考えなしに「なんでも口にしてしまう」「なんでも行動に移してしまう」のは心理学用語で「行動化」と呼ぶ、幼児性の表れです。

発達障害(ADHD等)や、HSPなどにおけるHSS(刺激追求)型など、先天的な要素や性格でこういった要素を持ち合わせていることもありますが、歳を重ねるうちに自然と相手のことを考えるようになり、自己中心的な行動は弱まっていくのが通常です。

依存的な人は、精神的な成長が止まっているため、いつまでも自己中心的な考えや行動から脱却できておらず「考える」という部分が欠如しています

楽観的で反省をしない

依存的な人は、妙に楽観的です。これは、自分がしたことの大きさや、それに伴う他人への影響などを考えられないところからくるものです。

反省をしない=同じことを何度も繰り返す のが特徴で、毎回同じ過ちを繰り返しています。そして考え方が非常に甘いので、なんでも謝ったら許してもらえる、チャラになると本気で思っています。

「私がダメなの」「私がもっとしっかりすべきだった」と表面的に謝れば、みんな許してくれると思っています。そして、本気で反省することも行動を修正することもなく、相手に許してもらうことばかり考えているのです。

いつも新しい人間関係を探している

依存的な人は、基本的にどこに行っても人に迷惑をかけているので嫌われています。そして、面倒なので「あなたが依存的で嫌だ」と言われることすらありません。

ですから、自分がどうして嫌われているのか分からず、その事実に向き合う強さもないので、考えることもしません。

そうなるとどうなるか、すぐに新しい人間関係(依存先)を探すことになります。どこかに、自分だけの王子様やお姫様がいて、その人が全ての苦しみから自分を救ってくれる、と本気で夢見ています

ありのままで生きる」と言うのは、依存して他人に迷惑をかけ散らかしていいと言うことではなく、「過去の傷や痛みを克服し、本来の自己に立ち戻る」という意味です。そうすると、人は自然に自立していくのですが、他人軸に気づかない依存者は、外側に自分のヒーローを求めています。

依存的な人は、発達不全である

ここまで特徴を見て、どう思いましたか?

依存的な人とは「幼稚で自己中心的で感情的、責任感に欠け、思い込みが激しく、自分の事が自分で面倒を見られない人」、同時に「他人との境界線が薄い人」です。

これは、一言で表すと「精神の発達不全」です。心理学では「アダルトチルドレン」とも呼ばれる事がありますが、精神(の一部)が幼少期のまま止まってしまい、精神年齢と実際の年齢に違いがある状態です。この差が大きければ大きいほど治療が難しく病的になり、小さければ小さいほど対処しやすく、その人生来の特徴と捉えられます。

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依存してしまう原因

依存は、おおよそ幼児期(0〜3歳児)に母親との間で育てられるものです。赤ちゃんとお母さんには境界線がありません。赤ちゃんの生存はお母さんに依存しており、お母さんに見捨てられれば赤ちゃんは生きていけません。

この時期に母親と一つになり十分な安心感を得て、その後イヤイヤ期や反抗期などを迎えながら大人になっていく、と言うのが正常な成長の過程です。

しかし、依存的な人たちと言うのは、母親との適切な同一化とその後の自立ができなかった「0〜3歳頃までに、母親との愛着関係がうまく結べなかった人たち」です。中には、「4〜8歳頃、母親との分離が上手くできなかった人」もいると思います。

ですから、「我慢できない」「しつこい」「他人に面倒見てもらいたがる」など、幼児期の特徴を強く残したまま大人になっているのです。

例えるなら、中身が2歳児のまま体だけ大人になっている、と言う感じですね。小さい頃は親との境界線が薄いので、その状態のまま大人になっており、大人の距離感を保てないので相手に違和感を抱かれることになります。

アダルトチルドレン大国である日本人は、多かれ少なかれこの傾向は持っているのですが、こう言った人々は「依存的な面が全面に出過ぎている」と言う点で、やはり健全な精神を持てずにいる、病的な側面があると思います。

依存的な人は、母親を通して満たせなかった「一体化による安心感」「一体化からの分離」を他人を通して行おうとしていますあなたに母親を投影しているとも言えますし、新しい母親をいつまでも探している、とも言えます。

依存する人への対処法

そんな依存する人への対処法を、される場合とする場合で記載してみました。

依存されてしまう場合

依存されてしまう場合は、「相手が悪い」と考えがちです。

実際に相手に問題があることは間違いないのですが、依存する人は依存先を選んでいます。その依存先に選ばれてしまう影には、される側にも心の問題が潜んでいるのです。

詳しく知りたい方は、是非こちらのページをご覧ください。依存される側と依存する側には、実は共通点があることが分かります。

こちらでは簡単に説明していきます。

境界線が曖昧で、我慢するクセがある

あなたは依存的な人たちが近寄ってきた時、すぐに気づきますか?

依存される人は、本人は気をつけているのだと思いますが、他人に対して優しい(甘い)傾向があると思います。例えば、相手があなたに対してキツイ言葉を放ったり、あなたの負担になるようなことをした時、それを笑って許したりはしていませんか?

揉め事になるのが嫌で、(まあこれくらいなら)と我慢はしていませんか?依存する側は、これを「自分を受け入れてくれている」と取ります。どこへ行っても逃げられ避けられている依存側の人にとって、自分を構って許してくれる存在は、理想の依存先です。

あなたはその時限りのつもりでも、底抜けにクレクレおばけと化した相手はそうは思ってくれません。「わがままかな」と思って、ついつい我慢してしまうのかもしれませんが、その我慢がこれから少なくなっていくことは有り得ません。

嫌だと思うことは、結局その場で嫌だと言わなければどこかで爆発してしまい、問題になります。

多少相手を傷つける結果になっても、それが結果的に相手の傷を少なくする方法でもあるのです。「自分さえ我慢していればいい」と言う考え方が、結果自分も人も一番傷つける結果になるということをしり、即刻やめましょう。

断るのが苦手

依存される人は、断るのが苦手な事が多いです。そして、断ったとしても、直接的な表現を避け、婉曲的な言い方にする人がとても多いのです。

優しい人が多いのも事実ですが、この「自分ではっきり伝えるのではなく、それとなく相手に気づかせようとする態度」は無意識に相手をコントロールしている証拠であり、同時に他者依存的な態度です。

依存的な人は、思い込みが激しく時に妄想の世界に住んでいるので、かなりはっきり言わないと「嫌われている」「拒絶されている」ことに気づきません。

「相手を傷つけてしまうのが怖い」人もいるかもしれませんが、時に人を傷つけなければ自分が守れないこともあります。

表面的に何と言っていようと、相手はあなたから「優しさ」や「時間」を奪おうとしている人です。要するに、あなたを傷つけても、自分さえよければ良いと思っているのです。

そんな人にまで優しくする必要はありません。キッパリとNOを伝えましょう。

自信がない

もし、こういう人に毅然とした態度を取れない場合、あなたは自分を低く見積もっている可能性があります。「自分は他人に利用されてもしょうがない存在だ」「自分なんかこんな扱いでいいんだ」そう思っていませんか?

そう感じる奥底には、あなたが幼少時代に親との関係で、こんな風に感じた事が原因です。そして、それはおおよそ「事実とは違う思い込み」である事がほとんどです。

あなたがこのように思うきっかけになったことはなんでしょうか?そこに依存的な人を寄せ付けてしまう鍵があります。

依存してしまう場合

あなたが何かに強く依存してしまう場合は、あなたはあなたが思う以上に、心に深い傷を負っていると言うことです。人は過去にとても傷ついた出来事がある場合、その傷を心の中で封印します。そしてもう2度と思い出さないよう、忘れます。

ですから、今ここで母親(もしくは父親)との関係について、なんとなくモヤモヤしたり、「やっぱりな〜」と思ったとして、感情はきつく閉ざされているので、リアルにはその痛みを感じないでしょう。

しかし、あなたの中には、まだ治療されていない傷が生々しいまま残っていて、本当にあなたはそれに気づいています。

依存的な人は、依存してしまう「本当の原因」から目を逸らすために必死で他人に目を向けているものですが、このページに辿り着いたと言うことは、あなたが治療(成長)の一歩を歩み始めたと言うことです。おめでとうございます。

駆け込み寺を作る

さて、実際にどうしていけばいいか、ですが、一言で言うと「自分の育て直し」が必要です。あなたの精神は0〜3歳程度で止まっていますので、そこから信頼できる大人に相談できる環境を作り、未熟な自分を少しづつ大人にしていく必要があります。

これを恋人や友人、兄弟姉妹などで行う人もいますが、実際には非常に大きな負荷がかかりますので、お金という対価を支払って、対等な関係で専門家にお願いするのが良いです。

適度に距離があるが信頼できる他人(これがとても重要です)に話を聞いてもらうことが、とても高い効果を発揮するのです

吐き出す

そこまでではない、と言う方は、ノートを2冊購入してください。1冊には、過去の親への恨みつらみを、もう出ないと言うほど吐き出しましょう。どんな暴力的な言葉が出てもOKです。(それはあなたの感情で、あなたが責任を持つものです。くれぐれも親には送らないように)

もう1冊には、あなたの今の感情を書き続けてください。自分で自分の感情を認められないので、あなたは寂しいのです。そこに自分の感情をくだらなくてもかいて、後で読み返してあげてください。そして「そうそう」「分かるよ…」「そうだよね」と自分で自分に共感してあげてください。

あなたが自分に与える

他人にして欲しいことを、全て自分にしてあげるのです。

優しくされたい
癒されたい
許されたい
守られたい
話を聞いてほしい
好きになって欲しい

あなたはこれらを「誰かにしてもらって初めて意味があるのに!」そう思っていませんか?実は違うのです。本当はあなたが自分にこれが出来てないから、あなたは不満で他人に求め、さらには他人からもしてもらえないと言う悪循環が起きています。

自分に優しくしている人は、人からも優しくしてもらえます。

今日からあなたの理想の王子様、お姫様はあなた自身です。「あ〜癒されたい」と思ったら、他人にどうにかしてもらおうとするのではなく、自分の家でバスタブにお湯を張り、お気に入りのバスソルトを入れて、今日の自分を受け入れてあげましょう。

「よく頑張ったよ」「次はもっとやれるさ」

あなたがあなたの親となり、兄妹となり、親友となって、励ましてあげるのです。
あなたが本当に求めいるのは他人から貰う愛ではありません。あなた自身があなたを大好きになること、これが世界で一番あなたが求めている愛で、そしてそれはあなた自身以外には与えることが出来ません。

あなたが本当に求めているものは、自分を好きになること。誰かに依存しても手に入れることが出来ない、あなたにしか出来ないことである、と言うことに気づいてください。それはとても素晴らしいことなんですよ。

大切なことは、どうしてこんなことが起きたのか?


依存される側もする側も、一番大切なことは、どうしてこんな出来事が起こったのか、それを高い視点から考えることです。

物事には、全てそれが起こった必然的な理由があります。

依存されるという出来事は、不快で心底迷惑な行為ですが、そういう出来事をあなたの現実に起こしたのは、実は相手ではなくあなた自身です。

あなたはその出来事を通し、学ぶべき事があったのでその出来事を起こしました。

そしてそれはおそらく「あなた自身にも依存心があり、そこが癒されていませんよ」と言うお知らせです。ですから、相手を恨むのではなく、そういう現実を作ってしまった意味を考えましょう。

相手に問題があるのは事実なのでしょうが、「相手が悪い」「相手が変わるべきだ」と考えるのは、それこそ依存的な思考であり、自分の問題から目を逸らすための逃避行動です。

あなたは不快かもしれませんが、これを放置していれば、もっと手痛い現実が来たかもしれませんし、問題をみて見ぬふりすれば、十中八九、さらに酷い現実が「強いお知らせ」としてやってきます。ですから、あなたを不快にさせたその人は、実はあなたにとってのラッキーパーソンだったのかもしれません。

あなたの心の成長のために、嫌な役を買って出てくれた相手に感謝して、学びを終わらせましょう。あなたの中にある悪い習慣(Noと言えない等)はどんなものでしたか?「自分はくだらない」などと言った不要な思い込みは見つかりましたか?

まとめ

依存的な人は、ある地点では被害者でした。しかし、ある時からもうすでに加害者になってしまっています。DVされていた子供が、大人になって自分の子供にDVをするのと同じです。

確かに、生まれた環境で苦しい思いをしたのでしょう。しかし、その後にその人の周りにいた人はどうだったでしょう。みんなひどい人たちだったのでしょうか。

生まれた環境はどうしようもありませんが、その後の人生は選ぶ事ができます。酷い親の元に生まれたからこそ、自分で気づき、勉強して素晴らしい人間性を形成した人はたくさんいます。ですから、現在のその人の姿はその人が自分で選んだ人生の結果です。それを可哀想だと思うのは、無意識の見下し、傲慢からくる優越だと言えるでしょう。

もしもそれが自分も人を傷つけ、どうしようもないほど愚かである場合、その人は周りから拒絶されることで「変わらなければならないのだ」と気づくことができます。

その人の人生を丸ごと責任を取ろうと言う意思のない人は、そういう人に関っても何もしてあげることができないどころか、奪われて(奪わせて)終わるだけです。泥棒をさせるのを許す、と言うことですから、本当は相手にとっても悲しいことです。

他人が、依存的な人に対して出来ることは、「その人のありのままを愛せないなら、立ち去ること」以外にありません。

あなたの意思を伝え、その人との関係を切りましょう。そして、あなたがその人の過去の行いを許し、自分を許し、もう幸せになることです。

それが世界やその人に対しても、結果一番の思いやりのある行動になりえます。もう同じことに繰り返しは終わりにしませんか?

依存する側もされる側も、心の傷を治し、幸せになる覚悟をしましょう。

   

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